
積立投資は、利益が大きく出始めるまで時間がかかります。
これは複利効果が出てくるまでに時間がかかるから仕方がない。
そう思いますよね。
でも、果たしてそうでしょうか。
ロボアドバイザー実験として
松井証券「投信工房」と「ウェルスナビ」を利用していますが、
・松井証券「投信工房」は毎日積立
・「ウェルスナビ」は毎月積立
ウェルスナビも7月末時点で、1.65%の利益がでており、
運用結果は文句なしです。
それに比べて松井証券「投信工房」は、6.5%の利益を出しました。
こう考えると、ウェルスナビがちょっと色あせてみえますよね。
投資している金額は、ウェルスナビが30万円に対して、投信工房は60万円と倍だから?
「利益額」を比較するのであれば、投資額が多い方が高利益になりますよね。
しかし「利益率」は投資額で決まるもの?
比率ですから、違いますよね。
では、どうして利益の比率がこんなにも違うのか。
これにはカラクリがあります。
そのカラクリを見ていきましょう。
|積立投資で利益がでる仕組み
積立投資は、毎月積み立てることで、まず元本が増え
運用利益を元本に組み込む(再投資する)ことで、さらに元本が増えます。
投資運用のもとは元本
「積立元本+利益の元本組み入れ」が、新しく運用の対象になるわけですね。
つまり、利益の元本組み入れが行われない場合
利益は、その時々の「評価損益」であって、確定された金額ではないということ。
|利益をムダなく運用させる仕組み
評価益を元本に毎日組み込むことができれば、元本が増えます。
元本が増えるということは、保有する「口数」が増えます。
全体の評価額は「一口当たりの評価益×口数」。
利益をより多く出すには、口数を増やす必要があります。
松井証券「投信工房」は毎日積立しています。
この積立の時に毎日の評価益を「再投資」することで
ムダなく元本に組み込んで運用をしていることになります。
ウェルスナビでは、利益の再投資が毎日は行われていません。
それは、わたしの投資額(30万円)では、
まだ毎日再投資できるほどの利益が発生していないからです。
図1、図2から分かるように、
投信工房では、日々の利益を元本に組み込む機会が多いため、元本が増加しやすい。
つまり、利益額を効率よく元本化しているわけです。
・図1 ウェルスナビの積立イメージ
・図2 松井証券「投信工房」の積立イメージ
ここで一つの疑問。
積立のタイミングではくても、毎日の「評価益」を元本に組み入れる(再投資)には?
次回は、評価額の元本組み入れ(再投資)について考えてみたいと思います。
「投資信託 ロボアドバイザー 松井証券「投信工房」vs「ウェルスナビ」 プロローグ」
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
<スポンサーサイト>
この記事へのコメントはありません。