
投資を始めたばかりのころは、気にしないようにしていても
どうしても毎日の価額をチェックします。
そして、1万円上がった、1万円下がった、と価額に一喜一憂。
投資をしている人なら一度は経験があるのでは。
そして、投資初心者の人が、長期投資を止めてしまうのはこの時期が多いのも事実。
資産が増える一方ならいいですが、減ったらショックですよね。
時世によっては、開始した直後に大きく下落なんてこともあります。
ではどうやって投資を始めた直後の脱落の危機を乗り切れば良いのか。
|強い資産を作る心構え
投資を始めたばかりのころは、投資額自体がまだ成長していません。
例えば、100万円を初期投資し、1%増で、101万円。1%下落すると99万円ですよね。
ある程度分散投資をしたとしても、世界同時株安の影響を受けて
資産を減らすこともあります。
このときの1%。プラスかマイナスかのインパクトは結構大きいと思います。
99万円になった途端、怖くなってしまうことも。
ただ、ここで慌てることはありません。
慌てて売却することこそ、手練れのトレーダーの思うつぼ。
利益を大きく出しているトレーダーは、市況の下落をねらっています。
それは、投資初心者が狼狽売り(パニックになり、あせって売ること)する、
割安株を大量に取得するチャンスだからです。
これは株式に限らず、投資信託でも同じこと。
投資信託は多くの国内外の株式、社債で構成されているので、市況の影響を受けます。
投資信託に含まれている債権が下落すれば、運用している投資信託商品の価額も下落します。
しかし慌てないでください。
「利益を大きく出しているトレーダーは、市況の下落をねらっています。
それは、投資初心者が狼狽売りする、
割安株を大量に取得するチャンスとみている」
つまり、市場が上昇した際にトレーダーは売るために取得していますから
下落はいずれ上昇に転じるということ。
特に実態を伴わない市況の荒れ、例えば18年2月のNYダウの乱高下がそう。
VIX指数(恐怖指数)が増加し、一時的な混乱に陥りました。
その後は、市場は実態に合うように、価格は上昇に転じました。
つまり、長期でみると上下をしながら、世界経済は常に成長し続けているということ。
長期投資は、成長し続ける世界で儲けを徐々に増やしていく商品です。
一時的な混乱時は、むしろトレーダーと同じように
お手頃価額になった投資信託商品に追加投資することも考えてよいでしょう。
なぜならば、低価額で取得することで、口数を多く取得できるからです。
投資信託は口数によって、分配金や利益が配当されますから
口数が多い=値上げ時のリターンが大きくなる
という期待ができるからです。
人が欲望を持っている限り、下がったあとには世界経済はさらに成長します。
これは過去の経済成長からもうかがえます。
長期間の投資ですから、市場が下落することは何度も経験するということを
しっかりと心構えとして覚えておいてください。
もし、投資信託を始めた直後にこのような市場の混乱に遭遇すると
やっぱり投資は儲からない!と思う人が大勢いますが、それは短期的な見方です。
長期投資は下落をチャンスとみて、元本を増やし、今以上のリターンの機会を得る好機。
こうして長い時間をかけて、例えば1000万円まで積立投資で資産を作ったとき
同じように1%の下落があったとします。
1%なので10万円。1000万円が990万円になるわけです。
どうでしょう。同じ1%の下落ですが、
100万円が99万円になったときと比べて、あなたはインパクトを感じるでしょうか?
感情的なインパクトは99万円のときほど気にならないとおもいませんか。
これは、ちょっとやそっとの市況の混乱、インフレに流されない
「強い資産」を作った証拠。
「強い資産」を作ると、短期的な価額の下落や、市況の混乱に対して
一喜一憂することはなくなってきます。
成長を遂げた「強い資産」は、リターンも大きくなっているので、守りに強くなり
成長にも加速をつけていきます。
長期投資をする上では
ぜひ、短期的な価額の上昇、下落に一喜一憂しない「心構え」を覚えておいてくださいね。
「投資信託で「強い資産」を作る 混乱逆転の心構え」
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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