
ハイイールド債?
なんとなく、リスクが高そう。
そのかわり、利回りが高いんでしょ。
そう思われる方も多いかもしれませんね。
ここでいうリスクは質が違います。
長期投資をするにあたっては、
ハイイールド債には手を出してはいけないと私は考えています。
なぜなら、ハイイールド債でいうリスクは、
値下がりではなく、「デフォルト=ロスト」を意味するからです。
|ハイイールド債とは
ハイイールド債とは、投機的格付債、ジャンク債ともいわれています。
投機的という言葉からも分かる通り、ハイリスク・ハイリターンです。
ハイリターンとなっている理由は、信用力が少ない事業体の債権だから。
これは「返済能力が低い」ということ。
返済能力が低いということは、投資金額を投資者に返還する能力が低いということです。
自動車保険で考えてみましょう。
自動車免許を取得したばかりの人は、保険料が高いですよね。
一方、何年、何十年と車を運転している人は、保険料は下がっていきます。
それも事故を起こしていない人であればです。
これは、免許を取得して間もない人が、
事故を起こす確率が高いという実証に基づいて、保険料が高く設定されています。
また、運転歴が長くても事故をおこした人は
運転としての信用力が少ないため、保険料は高くなります。
運転歴が長く、事故を起こしていない人は保険料は安くなりますよね。
債権の設定利回りも同じことです。
つまり、事業を始めたばかりで実績がなく、事業内容に難のある債権や
事業期間が長くても、業績が芳しくない企業は
それでも、あまりある利回りを設定しなければ、投資者が集まらないということ。
それだけ、ハイイールド債は高リスクだということです。
|それでもハイイールド債に投資する人
「ハイイールド債とは、投機的格付債」
つまり、ギャンブルと同じです。
勘違いして欲しくないのは、
投機やハイイールド債に投資することがいけないのではなく
長期投資には投機、ハイイールド債はそぐわないということ。
短期的な儲けをねらって、売買益を出すことを目的とするなら
ハイイールド債への投資も一つの選択肢です。
長期投資の目的をもう一度、しっかりと考えてください。
「今ある余剰金を利用して、将来の不安を安心に変える
コツコツと堅実に、資産を増やす」ことですよね。
大きな損失を出す可能性、これはリスクではなくロストです。
大きな利益を出す可能性があるとしても、
長期投資では大事な資産をロストする危険を冒す必要はありません。
「長期投資で手を出してはいけない債権 リスクとロストの違いを知る」
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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