
車をカスタマイズする。
家をカスタマイズする。
自分好みに作り上げていくことは
とても楽しいと思いませんか。
その楽しみ、じつは投資にもあるのをご存知でしょうか。
それは、分散投資のカスタマイズです。
「分散投資」は「リスクの分散」をするために行うもの。
参照記事→面倒な分散投資はテンプレをカスタマイズする(1)
「ポートフォリオ」は投資している国内外の株式・社債・その他債権について
それぞれの種類の占める配分のこと。
参照記事→面倒な分散投資はテンプレをカスタマイズする(2)
でしたね。
それでは、ポートフォリオのテンプレートをカスタマイズすることで、
楽しみながら、自分に合ったポートフォリオを考えていきましょう。
ここでは、松井証券の「投信工房」に口座開設をすると使用できる
分散投資のツールを参考にして説明していきます。
|ポートフォリオのテンプレート
松井証券の投信工房でも、投資タイプを選ぶことで
推奨ポートフォリオを自動作成してくれ、分散投資の配分はこのようになっています。
国内株式 | 14% |
先進国株式 | 21% |
新興国株式 | 9% |
国内債券 | 8% |
先進国債権 | 22% |
新興国債権 | 9% |
国内リート | 1% |
海外リート | 13% |
コモディティ(商品先物市) | 3% |
構成比率を円グラフで示すとわかりやすいですね。
リターン(儲け)の目標が5.5%とやや高めなので、リスクも10%超え。
呼称は証券会社、運用会社によって異なりますが、松井証券では「分散投資(やや積極型)」
これがわたしのベースです。
しっかりと国際分散されており、先進国、新興国の比率をメインとし
先進国の株式・債権(21%+22%=43%)を多くしながらも
新興国の株式・債券(9%+9%=18%)にも投資することで
安定(リスクの低減)と、攻め(高利益のチャンス)でバランスをとっていることが
お分かりいただけますでしょうか。
積極的だと、先進国株式・債権の比率がもっと多くなります。
また、このテンプレート配分から、何が好況なのかというのもある程度推測できます。
新興国は高利回りをねらえる分、情勢の不安定や、経済の未発達といったリスクがあるので
高リスク高リターンの部類に入ります。
これでも儲けを出すには十分な比率ですが、もう少し利益をねらって「新興国株式の比率を上げたい」
いや、もっと固くいきたいから「先進国の債権の比率を上げたい」。
そういった、考えの方もいると思います。
===7月15日追記 ここから====
海外リートが新興国か否か
Jリートの2020年以降の懸念についてご質問いただきました。
いずれもキモになる事項なので追記します。
海外リートは「たわらノーロード先進国リート」
米国をメイン(72%)とし、ついで欧州(8%)を中心とした
先進国の不動産(オフィス、商業施設、ホテル)に投資しているものです。
コストとなる信託報酬は0.29%と低コスト。実績利回り3%となっています。
米国長期利回が現水準(3%)以下ならしばらくは堅調だと考えます。
Jリートも2020年が一つの転換点になるのは間違いないでしょう。
ここで海外旅行者の受け入れに成功すれば、2020年以降も
商業、とくにホテル施設の建設は活況だと推測します。
旅行客の受け入れに必要な、国際化の常識。
日々のニュースから喫煙問題の解消
・公共施設では喫煙禁止
・東京都では国よりも一歩進めて、従業員を雇用している飲食店は禁煙を打ち出しています。
LGBT差別意識の払拭に政府や放送局が積極的が動いているのがうかがえます。
・NHKでも特集を組んだり、ゲイカルチャーの重鎮、田亀源五郎さん原作の「弟の夫」をドラマ化。
・民放局でも「おっさんずラブ」を放送して、スマッシュヒットを飛ばしました。
日本の国際化基準が成功するかどうかが、Jリートの分かれ目といえるでしょう。
===7月15日追記 ここまで====
そこで、この比率をカスタマイズすることで、
あなただけのポートフォリオを作っていくのです。
|ポートフォリオのカスタマイズ
これが、わたしがカスタマイズしたポートフォリオです。
国内リートをなんと、56%まで増やしています。
これは、私見ですが、国内のマンション需要や商業施設の需要は
まだまだ高水準が続くと考えていることから国内リートの比率を高めています。
国内リートとは
投資家から集めた資金で、オフィスビルや商業施設、マンションなど複数の不動産などを購入。
その賃貸収入や売買益を投資家に分配する商品です。
売買益の利益を、再投資するタイプと利益を分配金として現金化するタイプがあります。
松井証券での投資では、複利効果を狙って再投資することで資産を増加させる手立てをとっています。
ある程度国内リートのボリュームができたので、
今後は、国内リート:その他債権=1:4
の割合で積立投資し、
目標ポートフォリオに近づけるよう自動配分する設定としています。
このように、自分の予測を組み入れることで、テンプレートをカスタマイズしていくことで
あなただけのポートフォリオを構築することができるのです。
なお、ポートフォリオに組み込まれている、具体的な株式・債権のリターン、リスク、信託報酬(費用)は次の一覧の通り。
分散するといっても、どのように分散すればいいのか。
- 国内株式で分散
- 国内、国外株式に分散
- 株式と社債・国債に分散
- 株式と投資信託に分散
などなど、組み合わせは多岐に及びます。
|あなたに最適なポートフォリオを探す楽しみ
様々な組み合わせを自分で試して、見つけていくのも楽しいものです。
ただ、やみくもに分散しても効果は薄くなります。
かといって、商品を片っ端から購入するというのも、無理な話ですよね。
そこで、今回ご紹介した「テンプレートをカスタマイズ」して、
少額から、あなた好みの分散投資をする。
ただし、何事も基本が大事。
はじめはテンプレートの通りの分散投資で投資に慣れましょう。
投資は苦しみながらやるものではありません。
たのしみながら投資信託の始め方・儲け方・選び方を身につけて
リスクの『不安』を『安心』に変えて
『堅実』に収入アップ!『着実』に資産増大!
次回は「ポートフォリオ」を「ポートフォリオ」する?!
について考えていきます。
「面倒な分散投資はテンプレをカスタマイズする(3)」
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事へのコメントはありません。